皆さんとともに歩んだ20年間


 おかげさまで、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会は、このたび20周年を迎えることができました。当法人は、神奈川県や市町村の「公」と、民間企業やNPOなどの「民」が連携協力して、平成9年3月に創立されました。当時は、高齢者福祉制度が大きくパラダイムシフトする激動の時代でした。介護保険制度の施行とともに、サービスの担い手が「公」から「民」に移り、利用者のサービス選択と自立支援を基本理念とする新しい介護の仕組みがスタートしたのです。以来、「市民とともに創る新しい公共」を旗印にして様々な公益事業に取り組んできました。こうして20年にわたり事業を継続できましたのも、ひとえに当法人を支えてくださった会員の皆様のご支援とご厚情の賜物と心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 私たちは、これまで良質な福祉サービスを充実させ、高齢者や障がい者が地域で暮らすことのできる「ともに生きる社会」実現のために、情報インフラの整備や評価制度の創設、人材育成などに取り組んでまいりました。また、当法人を母体として、神奈川県介護支援専門員協会や神奈川県特定施設等連絡協議会、かながわ福祉居住推進機構が設立されました。

 急速に高齢化が進行する神奈川県においては、今後、認知症高齢者、高齢の単身世帯や夫婦のみ世帯の増加が予測されます。こうしたなか、高齢者や障がい者が住み慣れた地域で自分らしい生活を送るためには、介護と医療の連携はもとより、住まいの整備や様々な生活支援サービスが本人の生活実態に合わせて提供されることが必要です。

 そのためには、「行政」、「事業者」、「住民」が連携・協力して地域における「福祉力」を高める必要があります。民間の創意工夫に富んだサービス提供や地域の特性に合った「地域包括ケアシステム」を実現することが求められています。まさに、「民が創る新しい公共」の第2ステージとして「ともに生きる社会」を共創する時代が始まったのです。

 私たちは、こうした時代の要請に応えながら、誠実に福祉に向き合い、微力ではありますが常に最善を尽くす所存です。今後とも、より一層のご指導ご鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


公益社団法人かながわ福祉サービス振興会

理事長 瀬戸恒彦