第2回介護・生活支援ロボット活用研究会パネルディスカッション
2024年7月11日(木)開催
介護・生活支援ロボットやICT、デジタルデバイスを活用した実践をされている介護事業者の方々から構成される介護・生活支援ロボット活用研究会。当会では、メーカーやベンダーからなる介護・生活支援ロボット普及推進協議会とともに、より現場に則し、真に活用できるテクノロジーの普及・啓発を進めております。
今回2回目となるパネルディスカッションは、80名を超える参加者に聴講いただきました。テーマは「介護現場での生産性向上」です。経営視点からみれば、その必要性に疑いようもありませんが、現場視点からすれば、「人を削減する」「機器に振り回されますます忙しくなる」といったネガティブな言葉と捉えられる危険性が指摘されていました。
「なぜ生産性向上を目指すのか?」という過程を丁寧に説明し、現場に浸透させることで、職員やご利用者のメリットにつながることを実感してもらう必要があるとのお話がありました。
また、今回は基調講演を実施し、一般社団法人全国介護事業者連盟 理事長 斉藤 正行氏をお迎え。「生産性向上推進体制加算についての成立背景と概要」を大変わかりやすくお話いただきました。斉藤氏からは、今回の報酬改定は過去2番目の報酬増率であることと合わせ、現役世代の労働人口が2割以上減っていく背景の中で高齢者は増え、その高齢者を支える介護人材需要もより一層増すとのこと。今年度の報酬改定はこうした背景の「踊り場」であると位置づけ、次回改定以降はより厳しい状況になることが不可避だとをお話いただきました。
そんな明るいとは言い難い未来、将来に向け、どのような備えをしていくのか。その備えができるか否かがターニングポイントになるかもしれません。現場・職員と一丸となって生産性向上に取り組み、『備え』を進めていきたいですね。
次回は10月16日(水)開催予定とのこと。詳細が決まりましたら、またホームページ等でお知らせさせていただきます。