(1)「かながわシルバーサービスのビジョン(1996 年策定)」とは 介護保険導入前、福祉サービスは公的部門を中心とした供給システムが中心でしたが、その後の年金制度の充実や公的介護保険制度の整備などにより、人々の福祉に対するニーズが増大し、多様化・高度化していくことが予測されました。 このような背景の中で、神奈川県は平成7年4月に慶応義塾大学総合政策学部の深谷教授を委員長とした「神奈川県シルバーサービス振興検討委員会」を設置しました。 この委員会では、学識経験者、医療関係者、福祉関係者、経済団体、労働団体、民間企業、市民グループ及び自治体等の様々な立場の有識者にご参画を頂いて検討を重ね、平成8年3月に今後の福祉社会のあり方についての提言が次のとおりまとめられました。 ①シルバーサービスの情報提供 民間サービスと公的サービスの情報を一元化し、利用者への情報提供並びに利用者の意見を反映できる双方向ネットワークの仕組みづくり ②苦情処理システム 利用者の視点に立った苦情処理システムの仕組みづくり ③サービス評価制度 利用者が安心してサービスを選択するためのサービス評価制度の仕組みづくり ④担い手育成 民間レベルでケアマネジャーやホームヘルパー等の人材育成を行う仕組みづくり ⑤事業家支援 福祉分野での起業家を育てるための仕組みづくり ⑥シニアライフサポート 高齢者の生きがい支援のための情報提供やグループ化支援のためのしくみづくり ⑦新しい振興組織づくり 公的介護保険制度の創設等新たな課題に対応するために、様々な供給主体を構員とする新しい振興組織づくり 「かながわシルバーサービスのビジョン」7 つの提言 - 108 -11.. かかななががわわ福福祉祉ササーービビスス振振興興会会とと「「かかななががわわシシルルババーーササーービビススののビビジジョョンン」」
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