かながわ福祉ビジョン2040(創立25周年記念事業)
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5 国土交通省「日本創生会議―首都圏問題検討分科会資料(2015 年 6 月 4 日)」 8 神奈川県「神奈川県人口ビジョン(2015 年《2020 年改訂版》)」 6 神奈川県住宅計画課「神奈川県の人口、世帯及び空き家数などについて」 7 国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計:2019 年)」 図図 11--22--11 健健康康寿寿命命とと平平均均寿寿命命のの推推移移 ≪≪全全国国≫≫ 出典:内閣府「令和 3 年版高齢社会白書-第2節 高齢期の暮らしの動向」より作成 - 14 -高齢者世代が隣接県へ流出する傾向のあることが考えられます 5。そのため、東京圏以外の地方では、そう遠くない将来に高齢化率がピークアウトを迎える地域があるのに対し、東京圏では、長期間にわたって高齢者人口の増加傾向が続くことが予測されます。しかも、地方に比べて高齢者の人数そのものが膨大です。 今後、全国的に高齢者世帯が増えると予測されていますが、その傾向は、図 1-1-3 に示されるように神奈川県も例外ではありません。県の推計 6によれば、2035 年時点、総世帯数に対して高齢者世帯数の占める割合は約 27%になり、高齢単身世帯数の割合は約 14%と予測されています。国の推計では、2025 年頃に高齢単身世帯数が高齢夫婦世帯数を上回る見込みであり、2040年には、高齢者単身世帯数が約 20%7に達し、高齢者の5人に 1 人は一人暮らしになると予測されています。 神奈川県は、2015 年に「神奈川県人口ビジョン」を策定し、「人口減少社会に歯止めをかける」、「超高齢社会を乗り切る」ことを同時に克服すべき課題であると設定し、「合計特殊出生率の向上」、「マグネット力の向上」及び 「未病の取組みによる健康長寿社会の実現」という3つのビジョンを提言しています 8。この提言では、2050 年には合計特殊出生率を2.07に引き上げ、神奈川の魅力を磨いて国内外からの人の転入と社会増の維持を図り、未病への取り組みを推進して健康長寿を実現し超高齢社会を乗り切ることを実現するとしています。 2.さらなる高齢化と要介護(要支援)者の増加 図 1-2-1 は、健康寿命と平均寿命の推移を表したものです。二つの年齢の差が小さいほど、健康に過ごす期間が長くなることを意味し、その差は、男性の場合で約9年、女性は約 12 年であることがわかります。ちなみに、神奈川県の場合、男女ともに全国平均を 0.3~0.4 ポイント

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