- 16 -のですが、2008 年には 24.1 万人だった認定者数が、2020 年には 41.2 万人に増えており、年に約 1.5 万人前後の割合で増え続けていることがわかります。また、認定者数の多くは 75 歳以上が占めており、2020 年の 75 歳以上の認定者数は 36.3 万人で、認定者数全体の 9 割近くを占めています。全国推計でも、2030 年頃までは、年に約 17~18 万人程度の割合で増加し続け、高齢者人口が最大になると予測される 2040 年頃に、認定者数もピークアウトを迎える 12と見込まれています。 要介護(要支援)認定者数の増加に伴い、認知症高齢者の数も増えていくと予想されます 13。要介護(支援)状態としては、身体機能のほか、認知機能の低下に不安を感じる人は少なくありません。もし、その時が訪れた場合、頼りになるのは介護サービスであり、今後、大都市圏を中心に高齢者の増加とともに介護サービスの需要が増大することが考えられます。また、介護の担い手が家族をはじめとする身内から、ホームヘルパーなどの介護サービス従事者によりシフトしていくことは想像に難くありません。図 1-2-4 は、介護需要の増大とともに、神奈川県で将来的に必要となる(=不足する)介護職員の数を表したものですが、2020 年度は 1,557 人、2025 年度には 21,140 人が不足、そして、国の推計で 2040 年度には、約 46,431 人の介護職員が不足すると見込まれています 14。 図図 11--22--33 神神奈奈川川県県のの要要支支援援・・要要介介護護認認定定者者のの実実績績とと予予測測 出典:神奈川県「かながわ高齢者保健福祉計画(第 8 期)―介護保険の状況」より作成 究事業 九州大学 二宮教授)による速報値によれば、2012 年に 462 万人だった認知症高齢者の数は、将来的に認知症有病率が上昇する場合、2025 年は約 730 万人、2040 年には約 950 万人に上ると予測されている。 12 経済産業省「将来の介護需給に対する高齢者ケアシステムに関する研究会報告書(2018 年 4 月 9 日)」 13 「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」(平成 26 年度厚生労働科学研究費補助金特別研14 厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について―添付資料(令和 3 年 7 月 9 日)」
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