かながわ福祉ビジョン2040(創立25周年記念事業)
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慶慶應應義義塾塾大大学学 経経済済学学部部教教授授 井井手手 英英策策 神神奈奈川川県県立立保保健健福福祉祉大大学学大大学学院院ヘヘルルススイイノノベベーーシショョンンススククーールル 教教授授 島島岡岡 未未来来子子 ~かながわ福祉ビジョン2040策定委員会委員・作業部会会員より~ ビビジジョョンン発発行行にによよせせてて 21 世紀。幼い頃の僕は夢と希望で一杯の時代を思い描いていた。だが、人口が減り、所得が減り、安心が減る。訪れたのは<縮減する世紀>だった。 高齢化が進み、女性の就労が進んだ。福祉や子育ては他人事から身近なテーマに変わった。政府に頼りっぱなしではもたない。地域に投げっぱなしでも回らない。そう感じた僕たちは、政府の役割を論じ、あるべき地域の姿を語り、事業者へ、働く人へ、行政へ、思いの丈をぶつけようと決めた。 この報告書は火の出るような熱い議論の集大成だ。未来はいつもいまの延長線上にある。いまを動かし、未来を変える、そんなエネルギーが<かながわ>には満ちあふれている。さあ、始めよう。21 世紀を<喜びの世紀>に変えるために。 未来を予測することは困難です。もちろん様々な予測データはあります。しかし猛スピードの変化の中で、福祉をめぐる社会や人と人との関係は、いったいどう変質するのかに思いをはせたときに、私たちは予測の困難さにしばしば呆然とします。しかし困難でありながら、そして厳しいとも言える予測データを前にしながらも、今回のビジョンづくりに向けた議論は楽しいものでした。それは関係者の方々や先進事例に取り組む皆さんが、この変化を生き抜くために必要な ことは何か、ということを如実に体現している人ばかりだったからと思います。 この方たちを表すキーワードは、固定概念を疑い、アントレプレナーであり、 社会とのつながりを重視し、学び続ける態度を持ち、失敗を許容し、課題発見 力があるということだと思います。このビジョンづくりに関わらせていたおか げで、明るい未来が見えてきた気がします。このビジョンを読んだ皆さんにも 未来に向けたワクワク感が沸いてくることを祈っております。 1

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