株株式式会会社社ぐぐるるんんととびびーー 代代表表取取締締役役 菅菅原原 健健介介ささんん hhttttppss::////wwwwww..ggrruunnddttvviigg..ccoo..jjpp// - 63 -「株式会社ぐるんとびー」は、神奈川県藤沢市で小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能介護、訪問看護ステーション、居宅介護支援の事業を展開しています。 湘南の丘陵地に建つURの団地の一角に、ぐるんとびーはあります。普通の介護サービス事業所によく見られる賑やかさはないものの、木が多用された内装と間接照明がゆったりとした空間を演出しており、利用中のお年寄りが穏やかなまなざしで緑豊かな外の風景を眺めていました。 その風景を眺めようとベランダに出ると、隣家との間にあるはずの戸境壁がありません。前例のない取り組みは、管理会社や行政をも巻き込んで実現したのだそうです。デンマークで生活した経験を持つ代表取締役の菅原さんは、その地域にある人間関係をフルに活用するアイデアで様々な取り組みを展開してきました。そ れが国外でも高く評価され、ぐるんとびーは「ELDERCARE INNOVATION AWARDS 2020 最優秀賞」を受賞しました。多くのメディアが菅原さんを取り上げる際によく使われる言葉が「ごちゃまぜ」と「家族のような地域」。介護サービスを中心に、集合住宅を核とした地域福祉への取り組みについて伺いました。 菅原さん:介護サービス以外にもスポトレ、ママトレ、御用聞き、街かど法律相談、健康相談、リハビリ相談、そして街かど葬儀といったサービスを行なっています。電球の交換や庭木の手入れといった普通に暮らしていれば誰もが必要とするサービスを、地域の人たちの力を借りて展開してきました。 ――加藤さんと同じく福祉サービスのトップランナーと称される菅原さんですが、やはり介護保険事業については、他の事業所と変わらない環境下で運営されているのですか。 菅原さん:うちは小規模多機能からスタートしました。一般的にはこの事業は採算性が低いとされていますけれど、半年で黒字化しました。人員配置を始め、他の事業者と同じ条件ですよ。だからよく、「ぐるんとびーのようなことは出来っこない」と言われてきました。先日、知り合いの社会福祉法人から研修スタッフを受け入れたのですが、「毎日忙しくて、特に朝晩は走り回るような状態だ」と言うんです。ならば、朝晩をたった一人で回そうとする無理な体制自体を変えればいいと思うのですが、それが変えられない。しかし、僕たちのやり方に初めは半信半疑の様子だったスタッフたちも、研修を重ねるうちに「自分たちにもできるんじゃないか」と22..--地地域域をを大大ききなな家家族族ととととららええるる――
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