特特定定非非営営利利活活動動法法人人ささんんわわーーくく かかぐぐやや 理理事事長長 藤藤田田 靖靖正正ささんん hhttttpp::////wwwwww..ssuunnwwoorrkk--kkaagguuyyaa..ccoomm// - 67 -「特定非営利活動法人さんわーく かぐや」は、神奈川県藤沢市からの委託事業である障害者日中一時支援事業の運営を柱に、アートと農業を軸に障害者の自己表現と社会参加を実現、促進する事業を展開しています。木彫家であり、神奈川県を舞台に障害者とともに展開する芸術活動が認められ、2013 年に第 22 回キララ賞を受賞した理事長の藤田さんもまた、湘南地域で活動する福祉サービスのトップランナーと称されるお一人です。 小田急江ノ島線の最寄り駅を降りて住宅街の道を歩くと、ここが住宅街の中とは思えないほど緑に溢れた一角が目に飛び込んできます。「理事長は今アトリエにいますから、庭先の道を下ってください」という案内に促され、「かぐや」という名前の由来を想像しつつ、生い茂る竹林を見上げながら小径を下ると、緑と土、そして煙のにおいが入り混じる広場の中にアトリエが見えてきます。手作り感が親しみを醸し出すアトリエの中では、ここを利用するメンバーさんたちが思い思いに創作活動にあたっています。 一人の利用者(以下、メンバー)さんが刃物で指を怪我した様子。すると、もう一人のメンバーさんが黙って救急箱から絆創膏を出して渡していました。周りは誰も慌てたり、驚いて声を上げるようなこともなく、創作活動は続きます。 藤田さん:いつもこんな感じですよ。「怪我をしたー!」って、誰かが大声で駆け込んできたりせず、メンバー同士がそこで出来ることをして助け合っています。 ――さんわーく かぐやの特徴や違いが発揮された日中一時支援事業の運営には、何か藤沢市の協力などがあるおかげなのですか。 藤田さん:いえ、他の事業者と同じく障害者総合支援法に則って運営しています。他の法人では、制度に合わせて事業形態を決めていくのが通例かと思いますが、私たちの場合は、利用する本人ありきで活動し、元気になっていくのに必要なメニューを選択し、制度の枠に当てはまらないところは自分たちの思いで運営している、その初心が今も一貫しているところが違いではないでしょうか。 ――こうした先駆的な取り組みは、多くの市民を巻き込みながら実現されています。藤沢市には、市民が社会活動を実現、推進しやすい素地のようなものがあるのでしょうか。 33..--「「~~ししててああげげるる」」かかららのの脱脱却却――
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