――これから福祉の仕事を目指す若者に、メッセージをお願いします。 山崎さん:福祉が目指す、人が幸せにより良く生きられることの実現は、ホスピスケアが目指すものと同じなのだと、改めて思いました。専門職もボランティアも、個々の能力を発揮して福祉の原点を支えるチームである以上、すべての人は even の関係です。人は何のために生きているのか、何が人を幸せにするのか、そのために自分は何ができるのかをイメージし、ご自身が貢献できる役割を見出して、胸を張って仕事に励んでいただきたいと思います。 山崎 章郎さん 1947 年生まれ。在宅緩和ケア充実診療所ケアタウン小平クリニック院長、日本ホスピス緩和ケア協会監事、認定 NPO 法人コミュニティケアリンク東京・理事長。 1975 年、千葉大学医学部卒業。同大学病院第一外科、国保八日市場(現・匝瑳)市民病院消化器科医長を経て、1991 年、聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長を務める。1997 年より聖ヨハネホスピスケア研究所所長を兼任。2005 年、ホスピス緩和ケアを地域の中で提供することを目的に、在宅診療専門診療所(現・在宅緩和ケア充実診療所)ケアタウン小平クリニックを開設し、24 時間・365 日対応の在宅専門クリニックとして、訪問診療に尽力している。 - 80 -
元のページ ../index.html#80