((44))ドドイイツツ 協協同同組組合合にによよるる多多世世代代型型住住宅宅ワワググニニスス 住宅協同組合ワグニスはコレクティブハウス(※)で、子育て世代や勤労世代、高齢者といった多世代が、一部のスペースを共用しながら暮らす、北欧発祥の多世代住居です。居住者組合が市場価格で土地を購入し、居住者は協同組合への出資金額に応じて家賃を払います。居住者は建設時に出資金を出すことで発言権を持ち、生活居住の権利を持ちます。また、自分にできることでお互いの暮らしを支え合う仕組みも有しています。 日本でも、NPO法人によって営まれているコレクティブハウスが増えつつあります。 ((55))フフラランンスス 地地域域拠拠点点型型高高齢齢者者住住宅宅 コミューン(※)が運営する高齢者住宅(レジデンス)「ABCD」は、パリ郊外に立地する地域拠点のような施設です。その特徴は、個人のプライベートな空間と、地域の人が誰でも出入りできる公共の場との「共役」をミッションにしていることです。公共の施設には劇場ホールや保育園、レンタルスペース、ショッピングアーケード等があり、施設の賃貸料や利用料を施設の収入とすることで開業コストを抑え、入居する高齢者にも安い料金で賃貸物件を提供できるという相互作用があります。また、デイケアや在宅訪問看護介護等の各事業所も併設しており、地域の高齢者のための在宅支援も行っています。 ((66))ドドイイツツ 多多世世代代のの家家((多多世世代代交交流流ののたためめののココミミュュニニテティィセセンンタターー)) 「多世代の家」とは、フランスやスウェーデンのコレクティブハウスが発祥となっており、ドイツが 2006 年からその普及に力を入れている国策の一つです。多世代の家の目的は、地域の中での多世代間交流を促すことであり、必ずしも住居の形をとっていなくても構いません。子どもから高齢者までが利用できる交流型施設で、様々な立場の幅広い世代が、同じ場所で相互に助け合いながら生活することを目的とした場なのです。 「多世代の家」の設置には、ドイツ政府及び欧州社会基金等から助成金が支給されます。 ((77))フフラランンスス 隣隣人人祭祭りり((地地域域ののココミミュュニニテティィのの活活性性化化)) 「隣人祭り」とは、1999 年、フランスはパリのアパートで一人暮らしの女性が孤独死し、1 カ月後に発見されたという出来事をきっかけに、住民たちが建物の中庭に集まって交流のための食事会を開いたことが始まりです。この活動はヨーロッパ全域に広がり、2016 年時点で、ヨーロッパを中心に世界 30 カ国以上、延べ 1,000 万人もの人々が参加するイベントとなりました。日本でも、2008 年から同様な取り組みが行われています。 同じ地域に暮らしている人たちがおしゃべりをしながら、それぞれが持ち寄った食事を囲んでお互いを知り合う「きっかけづくり」の場となっています。 ((88))アアメメリリカカ オオハハイイオオ州州ククリリーーブブラランンドドのの TThhee IInntteerrggeenneerraattiioonnaall SScchhooooll((TTIISS))((世世代代間間交交流流学学校校)) アメリカオハイオ州クリーブランド市の世代間交流学校(TIS)はチャータースクール(※)- 82 -※コレクティブハウスとは、スウェーデン、デンマーク、オランダなどでみられる、仲間や親しい人々が共同で生活するライフスタイルのことである。 ※コミューンとは、フランスにおける基礎自治体の単位である。
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