第12回かながわ福祉サービス大賞

「買い物リハビリで築く、地域と高齢者の共生社会」 株式会社リカバリータイムズ 「買い物リハビリで築く、地域と高齢者の共生社会」 株式会社リカバリータイムズ 弊社では、横浜市内の大型ショッピングモール内で「買い物リハビリ」のできるデイサービスを運営し ております。介護事業における買い物リハビリは、単なる日常の支援にとどまらず、地域社会全体にとっ て価値のある活動であると確信しています。私たちが提供する買い物リハビリは、住民、施設利用者、そ して地域社会の三者すべてに良い影響を与える「三方よし」の理念に基づいています。この活動がどのよ うにして社会的にも、また個々の生活にも役立つのかをお伝えいたします。 まず、施設利用者の視点から見た買い物リハビリの重要性です。高齢者が自立した生活を送るために は、日常的な動作を維持し、身体的な機能を活性化させることが不可欠です。買い物という日常的な行為 をリハビリとして取り入れることで、歩行や立ち上がり、物品選び、金銭管理など、複数の運動機能や認 知機能をバランスよく刺激することができます。これにより、体力の向上や精神的な充実感が得られ、利 用者の自尊心も高まります。また、買い物を通じて「社会とつながっている」と感じることは、孤独感を 軽減し、精神的な健康にも好影響を与えるものだと捉えております。 次に、地域住民の視点で見ると、このリハビリ活動が地域コミュニティに与える良い影響についても触 れたいと思います。ショッピングモール内のスーパー等と連携することで、地元経済が活性化します。高 齢者が買い物に出かけることで、店頭に足を運ぶ機会が増え、地域経済が潤います。また、地域の方々と 接することで、高齢者が地域における一員として存在感を持ち、社会的孤立を防ぐ一助となります。この ような活動は地域コミュニティを強化し、相互扶助の精神を育むことにもつながります。 そして、社会的な意義において、買い物リハビリは高齢者福祉の一環として非常に大きな意義を持ちま す。超高齢社会において、介護サービスの提供はますます重要になってきていますが、その中でもリハビ リや自立支援は特に重要課題だと感じております。買い物リハビリは、単なる支援にとどまらず、利用者 の自立支援という社会的課題に貢献しているのです。高齢者が自ら社会で活動することで、社会全体が 高齢者を受け入れ、共生する方向へと進んでいきます。これにより、介護施設の運営やサービスの質も向 上し、結果として福祉全体の発展に寄与することができます。 「三方よし」の理念を実践することは、利用者、地域社会、そして事業者すべてにとってWIN-WINの 関係を築くことを意味します。私たちが提供する買い物リハビリは、リハビリを超えて、社会的なつなが りを深め、高齢者が尊厳を持って生きるための支えとなる活動です。これからも、この取り組みを続け、 より多くの高齢者が地域社会とつながり、充実した生活を送ることができるよう、尽力していきます。そ れが、私たちの使命であり、社会に貢献する方法だと考えています。 16

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